愛と絆の物語、旅猫リポートを観て血の繋がりって何なんだろうと思った話
アンニョン、あきよし(@b1a4akiyoshiftm)です。
この前帰国している時に旅猫リポートを観てきました!!
原作を知らなかったので、猫と福士蒼汰くんのノホホンとした物語なのかなと観に行ってみると、感動、感動の嵐でした!!
特に、『血の繋がり』について考えさせられました。
僕は、血の繋がりのある子供を持てないという理由(性同一性障害なので生殖器がない為)で彼女から振られたことを未だに引きずっている系男子(10年間)なので、好きになる時に、自分でstopをかけてしまいます。
人を好きにならない訳ではないですが、僕なんかと付き合わない方がいいと、いつもstopをかけちゃいます。
恋愛に関しては非常にネガティブです。
そんな僕が血の繋がりってそこまで大事ではないのかもしれないなと思えた映画でした。
何がそう思えたのか、映画の名シーンとともに書いていこうと思います。
セクマイの方や不妊治療、養子縁組などを考えている方に見て欲しいです。
多少のネタバレを含みますので、個々の判断でご覧ください。
悟(福士蒼汰)は誰とも血が繋がっていない
僕がこの作品を見て、一番印象に残っているのは、愛と絆には動物か人間か、血が繋がっているか、繋がっていないかは関係ないということです。
日々、血の繋がりについて考えている僕にとって、あ、なるほどと言う発見しかない映画でした。
悟と両親の血の繋がり
悟と悟の父と母とは血が繋がっていない。
悟のおばちゃん(竹内結子)が裁判の仕事をした時、丁度ネグレクトの案件を扱っていて、それをリビングで話していた時に、悟のことを父と母が引き取ったと言うことなんですね。
それは、悟には知らされていなくて、両親が亡くなった時に、おばちゃんから伝えられた感じです。
悟:『おばちゃんから知らされるまで一度も血が繋がっていないなんて思った事はなかった。本当の親みたいに僕のことを愛してくれた』
そんなセリフがあって何だか涙が出てきましたね。
最近、甥っ子と姪っ子が出来て子供に対する愛を感じまくっているので、子供と親の愛について考えることが多いです。
おばちゃんの悟への愛
両親が交通事故で亡くなった時に誰が悟を引き取るかと言うことで押し付け合いになった時に、親戚を叱ってまで引き取ってくれたおばちゃん(竹内結子)。
母、父と血が繋がっていれば、甥っ子と言うことで引き取る場合もあるとは思うのですが、血の繋がり的には甥っ子でも何でもないのですね。
そして、悟が友達とかには、内緒にしていた病気のことも知り、猫が苦手なのに、ナナと一緒に悟と住み、仕事まで変えてくれるとは。
愛ですよね。愛しかないですよね。
最後の悟が亡くなるシーンでナナを抱っこして病室へ連れてきたり、悟のことを一番に思っている。(子供以上)
このシーンでは女優竹内結子というか、素のお母さんとしての竹内結子さんにみえました。
このシーンも涙、涙でした。
子役の演技なのか、演技じゃないのかの瀬戸際の演技
最初の方は、幼少期に戻るシーンが多いのですが、両親が交通事故で亡くなってしまい親友があぶらとり紙を渡してくれると大泣きをすると言うシーン。
これは泣きましたね。そこまで、泣くのを我慢していたのにその瞬間に大泣きをしてしまう悟、そして、おばちゃんの『この子、両親が亡くなってから泣いてないのよ、やっと泣いたわ』と安堵の表情でなんども悟の背中をさする行動。
ボロボロ泣きましたね。
子役の演技って演技と演技じゃない瀬戸際なんですよね。大人より、リアリティーがあって涙を誘うんですよね。
子供の時に飼っていた猫が家族だと訴えてアルバムを持ち出してこの時にも猫いるもん、一緒じゃないと嫌だっておばちゃんに訴えるシーン。
いや、もう泣けましたよね。
おばちゃんが悟わかったよ、わかったからというセリフが追い打ちをかけて僕を泣かせてきましたね。
ナナと悟のお互いを思う気持ち
悟はナナのことをすごくよく分かっているし、愛していますよね。動物に対する愛、動物というより家族なんですよね。
そのよく理解している感じを福士くんがほんわかと演じているんです。中盤あたりに出てくるナナと福士くんが部屋でのんびりしているシーンは福士蒼汰ファンは必見ですよ!!
旅猫リポートの番宣の特番とかも見たんですけど、猫相手のお芝居なのでリハーサルと本番が違う事も結構あったみたいなんですね。
そこも俳優側がアドリブを効かせて撮影をしていたみたいで。なかなか大変だなぁと思いました。
菜の花畑でナナを一瞬見失うシーン
え、ここでナナとまさかのお別れ?とちょっと涙が出ちゃいました。福士くんの切ないなんとも言えない表情が涙を誘うんですよ。
そして、ハイハイ、ここに居るよ。という高畑充希さんのナレーションがまた良いんですよね。
ナナのツンデレ感を声色で表現しているんです。
高畑充希さんって舞台『ピーターパン』をやっていた女優さんなんですが、まだあまり有名じゃなかった時に朝ドラの主人公の妹役で出てていて歌声が素敵でフューチャーされた方なので、とっても声が素敵なんです!!
ナナの声が高畑充希さんじゃなかったら、こんなに感動はしなかったと思います。
悟がナナ〜といってナナを持ち上げるシーン
このシーンが何シーンもあったんですけど、ここも福士蒼汰ファンの皆様は必見ですよ〜。
福士くんの笑顔がまたいいんですよね。笑顔が素敵な男性って魅力的ですよね。
悟が容態があまり良くなく入院する時に一緒に行けないんだよというシーン
ナナ:『何で置いて行くんだ、これまで全部一緒だったじゃないか、おい、悟!!!!』
こんな感じで怒るんですよ。この怒りにも愛を感じますしナナ役のネコちゃん、高畑充希さん両者が本当に良すぎて、良すぎて。
悟が脱走したナナのことをよくわかっている
探さなくても、きっとナナは出てくるから、僕が散歩に出るときは、カリカリを持ってきてとおばちゃんに頼むシーンが絆を感じました。
あ、悟だー!!と良い具合に出て来るんですよね、お互いがお互いのことを分かり過ぎていて、羨ましいくらいでした。
こんなに分かり合える関係って実際の人間関係にあまりないような気がしました。
映画を通じて思うこと
感動したシーンを書いてきましたが、この映画を通して、今まで血の繋がりについて色々と思ってきたことがちょっと解消されてきたかもしれないです。
恋愛に対してのネガティブは根深いので笑、そんなすぐには解消されないと思いますが、血が繋がらなくても家族になれるんだなぁという発見でもありました。
甥っ子や姪っ子ができて、色々な心境の変化もありますが、この映画を見て更に心境の変化があったなーと感じています。
もちろん、この映画一つで解消される問題ではないことは変わりないですが、血の繋がりが持てないと言うことでネガティブ思考になりがちな僕には希望が持てる映画だったと思っています。
血が繋がっていない子供を愛せるのだろうか、子供はそれで幸せなのか、それを日々考えているのですが、答えなんかないんですよね。
もう頑張るしかないというか、愛するしかないんです、きっと。
FTMのサポート活動を通して、同じような境遇の方に出逢ったり彼女さんとお話をする機会も多かったりと、最近相談なども受けることが多いので、ブログとしてアウトプットしました。
養子縁組を考えているカップルやAIDを考えているカップル、セクマイ以外にも不妊治療の末、養子縁組などを考える人々もいると思います。
映画というフィクションですが、このフィクションが現実のものとなるように、また現実へとなりやすい環境にしていきたいなぁと映画を通じて思いました。
そして、僕は犬派なのでネコなんかと思っていたのですが、コンビニへ行くと無意識にネコの餌に目が行ってしまうんですよね。
ネコの可愛さにやられてしまって、ネコにメロメロになっています。
それは、トランスジェンダーのことにも言えますよね。
よく分からない→なるほど〜、気持ち悪い→へぇ〜などそうなったらいいなぁと思いながら、日々生きています。
ネコ派な人、福士蒼汰くんファンはもちろん、犬派な人も観に行って見てくださいね〜!!
ハンカチ必須ですよ〜!!!!
邦画の市場は移り変わりが激しくて、12/8現在、劇場での公開が終了しているところもあるようです。
見逃してしまった方は、きっと春くらいにDVDになると思うので、是非是非DVDやブルーレイでご覧くださいね〜!!