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【僕もアイツも新郎です】LGBTQ当事者レビュー

結婚式
あきよし
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あなた
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LGBTQのドラマで『僕もアイツも新郎です』というドラマがあるらしいんだけど、どうなんだろう?
あきよし
あきよし
そんな疑問を解決しちゃいます!結論から言ってわちゃわちゃ感があるけど、展開が早くLGBTQ入門編!と言うドラマでした!!色々な人に見てほしいな〜と思うドラマですよ!!

\この記事の信頼性を書いておきます/

自分自身もLGBTQ当事者 (FTM:女→男)

ドラマや映画を呼吸するように見る人

将来的に自分で映画やドラマを撮影し、LGBTQに役立てたい人

あきよし
あきよし
さて、一緒に見ていきましょう!!

僕もアイツも新郎ですとは

2022年3月13日に放送したBLドラマです。主演に葉山奨之さん、飯島寛騎さんを迎え結婚式のドタバタ劇をお送りするスペシャルドラマです。

展開が早く見ていて飽きないドラマで、色々な気持ちに寄り添う形のドラマになっているので、当事者、非当事者の双方が互いの気持ちを理解し合えるドラマとなっています。

社会派のドラマみたいな固い内容になっているのですが、ドタバタ劇特有の展開の速さであまり暗い気持ちにならず、最後は心が温まる内容となっているので、LGBTQのことを理解したい人や、自分に自信がない人、子供にカミングアウトされて困っている人など多くの人に見てほしいドラマになっております。

あらすじ

瀬戸内海のとあるきれいな結婚式場でイケメン2人が結婚式を結婚式を挙げようとしている。そんな中、亮介(葉山奨之)が未だカミングアウトをしていないことを瑞樹(飯島寛騎)に伝える。当日にそれはどう言うことだとなるが、時間がなく、カミングアウトしないまま結婚式の式場へ出ることになってしまい、周りのみんなの反応は…..。

BLはイケメンの登竜門

今やイケメン俳優の登竜門的な位置ずけのBL作品!

この2年ほどでイケメン俳優でBLをやらない人は居ないと言うくらいみんなが演じています。赤楚衛二くんなんかは、BLでブレイクを果たして、2021年は映画にドラマに引っ張りだこでしたね!

タイのBL作品も人気になっており、以前はBL作品は腐女子だけのものと言うイメージでしたが、イケメンを拝むためのものとなっており、全世界的に人気に拍車がかかっている状態です。これからもこのBLブームは続きそうで、より多くの作品が見られる!と期待しています!!

当事者から見る『僕もアイツも新郎です。』とは

葉山奨之さんのキャスティングが完璧すぎる

葉山奨之さんってすごく演技がうまい俳優さんだと思っていて、『ミッドナイトランナー』や『Nのために』とかで主演ではないんだけど、3番手役でよく出てくるんですよね。昔の田中圭さんみたいな感じで30歳過ぎくらいでブレイクがくるのではないかと思っています。

若手のイケメンで一番と言っても過言ではないくらい演技が上手いので、その演技がこの亮介というまっすぐだけど、人のことを考えすぎてしまってカミングアウトがなかなか出来ない人をうまく演じているな〜と思いました。

結婚式に呼んでいるのにカミングアウトしてない状況

広島県庁に勤めるうちの親父は、この多様性の時代に昭和からタイムスリップしたのかと思うほど、価値観の古い人だ

ドラマ『僕もアイツも新郎です。』より

このセリフから分かる通り、昭和の頑固親父が亮介の父親なんですよね。実家に帰った時にカミングアウトしようと写真を見せたのだが、結婚相手が男だとは言えずになあなあになってしまったんですよね。

優しすぎるというか、人のことを考えすぎてしまい、ようやく結婚か!とハッピーになっている父親たちを見ているとカミングアウトが出来ないままになってしまったと言うわけなんですよね。

当事者の中でも割といる亮介みたいな人。僕もその一人です。親にカミングアウトをする時には、絶対悲しむからなかなか自分の気持ちが言えない、そうなるとカミングアウトが先延ばしになってしまい、結果いつまでもカミングアウトなんかできないんですよね。

このドラマもそうですが、カミングアウトをしないと始まらないこともあるので、優しすぎる人には、このドラマを見て、先延ばしにしないほうがいいよと言ってあげたいです。

カミングアウトできる人も出来ない人もいる

このドラマのテーマの1つ、カミングアウト。

割と当事者の間では、カミングアウトをするべきだみたいな風潮ではありますが、LGBとQであれば、このドラマのように結婚くらいまでいく前は、カミングアウトをしないでも生きていけるのではないかなと思ったりもします。

親との間で、付き合っている人と会わせなさいくらいになったら、カミングアウトしないとだと思いますけど、ただお付き合いしている状態であれば、職場や親などにはカミングアウトをしなくてもいいのかな〜と思います。

Tの場合は、特に見た目が生きたい性と同じになる治療前まではカミングアウトをし、配慮してもらった方が生きやすいかなとは思います。

しかし、カミングアウトが正しいと言うわけでもないので、自分の人間関係や環境などと相談しながら進めるのが良いと思います。

そして、亮介のように、カミングアウトをするのがなかなか出来ない人もいるので、カミングアウトをするべきみたいな考え方はしない方がいいのかなと思いながら、ドラマを見ていました。

今やめずらしくないと言われる新郎の父

LGBTQ

おかしいだろ。そんなに同性愛者がいたら。

LGBTQの割合は約8%。この会場に50人いたら4人いて当然なんです。

ドラマ『僕もアイツも新郎です。』より

今やLGBTはめずらしくないと言われて『ううぅぅ』みたいな表情が最高でしたね。

俺がおかしいのか??みんなは、当事者じゃないからわからないんだと会場を出ていく父親が、大多数の日本人代表って感じで。

まあ、確かに、LGBTQと言う言葉は聞いたことはあっても自分とは100%関係ないと思いがちだと思うので、いきなり、しかも自分の子供の結婚式で言われちゃうお父さんには、少し同情しちゃいますけどね。

セリフにあるように『LGBTQの人の割合は8%』と言うのは、最近よく言われるのが左利きの人と同じくらい居ると言われますね。左利きの人って僕の生きてきた中でかなり出会ってきているので、本当にめずらしくないんだろうなと思います。

ただこれは、『LGBTQ』の全てのセクシャルを合わせたら8%と言うことなので、『ゲイ』だけだと3%とかですかね?割と少なくなるのは現状ですね。

あきよし
あきよし
役者の方が演技が上手いと言うのは、もちろんのこと、僕が生きてきた時代はLGBTQなんて存在してはいけない世の中だったのです。なので、このドラマに【存在していいんだよ】と言われている気がしてすごく嬉しい気持ちになりました!!

親に言われる言葉のあるある

親にカミングアウトする時に、言われる言葉ナンバーワンだと思っているのは、『自分の子供に限っては、LGBTQではない』って言葉なんですよね。LGBTQの割合は、8%なのでうちの子供に限っては違うって答える親は、自分の子供は何か特別な子だとお思いですか??って返したくなるけどね。

僕も親に『世の中にそう言う人が居るのは、分かるけど、自分の子供は絶対そうではない』と言われましたからね。その他にも、トランスジェンダーの友達は、大体そんなようなことを言われてきてきている人は、多いです。

親に言われる言葉のあるあるですね。

あきよし
あきよし
当事者の僕からすると、産まれてくる子供がLGBTQと想定できないのであれば、親にはなるな、子供なんか作るなと言いたくなりますけどね。あまりにも僕は、親に否定されて生きてきたので。

新郎新郎に苦戦するスピーチ担当の教頭先生

新郎新婦というスピーチを練習してきたので、悪気がなく『新郎新婦』と言う言葉が出てきてしまって、新郎新婦の口になってると悩む教頭先生が可愛いですよね。

スピーチの練習をしていた紙にも新郎新婦という所に、赤ペンで新郎新郎などと訂正されている演出になっていて、教頭先生の可愛さが目立つようになっていますね。

よろしく頼みますよと挨拶をしにいく時に、LGBTQに理解がある感じがすごく頼り甲斐のある上司と言う感じで、めちゃくちゃ好感が持てました。こんな上司が居たら、世の中のLGBTQの人たちは、胸を張って生きていけそうですよね。

口が滑って、『こんな綺麗な嫁さんをもらうなんて』と言うところで、リズムが狂って、私はこっち(ゲイ)ではないですよと冗談まじりで言うのですが、ゲイと言うことに敏感になっている会場の雰囲気なので、笑いにならず、司会の方にマイクを取られてしまうところが教頭先生の可愛さを増していますね。

カミングアウトをしていないことにより余興が台無しに

女装をして、松浦亜弥の『桃色片想い』を踊るという余興にしたら、なんのこっちゃないことなのに、亮介がカミングアウトしてなくて、会場が混乱している状況でこれはなかなかシュールな雰囲気ですよね。自分が会場にいたら、シュールすぎて、居た堪れない気持ちになると思います。そして、盛り上げようと女装している友達に申し訳ないとも思うと思います。

全て、式までカミングアウトをできなかった亮介のせいなんですけどねwww

同性婚くらいでピーピー言うんじゃない

同性婚くらいでピーピー言うんじゃない!と自分の息子を叱るおばあちゃんがすごく印象的でしたね。なんで、この歳の老人が理解があるのだろうか?と思っていると、少し後のくだりでおばあちゃん自身もLGBTQの当事者だと判明するんです。

おばあちゃんは、バイセクシャル(男女両方が性対象)だったと。初恋は、女性だったと言うらしいんです。

おばあちゃんの年代では、言葉はなくてもこの人が好きだな〜と言うのはあったんでしょうね。物語のスパイスとしては、なかなか面白みがあるなと思ってしまいました。

幼馴染のるりちゃんの突然の告白

幼馴染のるりちゃんからすると、好きな人の結婚式に行くのは、自分の恋心に終止符を打つ為だったんだろうけど、その好きな人がまさか男性を連れて来るとは思っても見なくて、結構びっくりしているんだけど、そのびっくりを悟られないように平然としている姿がなんか意地らしいですね。

LGBTQが可視化されてくると、こういう思いをするのもあるあるになって来るんでしょうかね。

鈍感すぎて、幼馴染の恋心を全然理解していない

なんで言ってくれなかったの。待ってしもうたじゃん

ドラマ『僕もアイツも新郎です。』より

LGBTQの理解者である人を選ばなきゃいけなくて、幼馴染のるりを指名するが、その子の恋心を全くもって理解していなかったので、逆に告白みたいになってしまうという…。

ゲイと言うのをカミングアウトしていないとあるあるなのかもしれないな〜と思いました。男側からすると仲のいい女友達なので、なんでも話す仲になる。そうすると女側からすると好きかもしれないとなってしまうという、この絶対に交わらないループが誕生しがちなのかもしれないですね。

みずきの元カレが連れて行ってしまう

みずきの元カレが連れて行ってしまうのは、ドラマチックな展開!!と思ってしまいましたww元カレとみずきで2人で話した時にピアスの話になり、それがみずきと亮介の婚約の時の話に繋がるという伏線みたいになるんですよね。

父親同士の話

『LGBTQに寛容になるように励んだ』→『LGBTQに寛容じゃない人に不寛容になった』これでは本末転倒と言う話をみずきの父親がしていていました。

この台詞を一回聞いた時、内容がよく分からなかったんですけど、よく考えてみるとLGBTQのことを理解できない人を非難したり、排除しようとすると言うことは、多様性と言っているのに、様々な意見を無視すると言うことなんですよね。だから本末転倒なんですね。

あきよし
あきよし
当事者の僕からすると、LGBTQを認められない人が居るのは、分かるけど、LGBTQを否定されちゃうと自分の全てを否定されてしまう感じがするので、一生仲良くなんかなれないですけどね。

認めるかどうかはさておき、式だけは見届けませんか

認めるかはさておき、式だけは見届けませんかと言うのは、みずきの父親も一番最初から理解したわけじゃないので、理解できない気持ちも分かるけど、とりあえず式だけは出ましょうよと歩み寄りながらも諭す感じが優しいお父さんだな〜と感じました。

世の中のお父さんがこのような考えになってくれたら、親子関係で悩むLGBTQの人が減るのにな〜とかこのお父さんを見て思っちゃいました!!

友達じゃない好きが分からなかった

友達の好きと恋人の好きが分からなかった亮介。その分からなかった好きが分かるようになったのがみずきなので、この人と一緒にいたいと思ったっていい話ですよね。

2022年現在、同性婚は日本では認められていないので、結婚は出来ないけど、一緒にいたいから、結婚式を挙げようと言うのって、めっちゃ素敵だな〜と思います。

同性の式も受け入れてくれる式場もあるみたいで、色々な人が挙式できるようになってくるといいですよね〜。

ついに、カミングアウトをする

僕はゲイです。ゲイでみずきを愛してるんです。

一回もカミングアウトをしてこなかった亮介。それ故に、結婚式まで先延ばしにしてしまったので、一世一代のカミングアウトですね!!

葉山奨之くんの真っ直ぐな瞳が物語の亮介と重なって、すごく良いシーンだったと思います。式場なので、カミングアウトをしても拒否する人なんていないと思うので、カミングアウトの良い経験だったのではないかと思いますけどね。

まとめ

このドラマを知ったのは、TVerのCMだったのですが、TVerのCMで流れる世の中になってきたと言うのが頭の堅い日本が変わってきたのかな〜と思いました。

ガチガチの社会派作品というより、チェリまほに近い面白さを重視している作品だな〜と思いました。

親同士の話し合いの場面とかもあるので、親に理解させたい人やLGBTQのことを知りたいと思っている人におすすめのドラマです!!

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あきよし
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海外好きなFTM(トランスジェンダー)です! 韓国にハマりすぎてほぼ韓国ブログみたいになっています。韓国のお得情報を主に書いています。
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