トランスジェンダーと公表する理由を書いてみた
トランスジェンダーってことを公表しなくてもいいのではないか?
なんで公表するのか?
キャラ作りなの?
そんな疑問を解決します。
この記事の信頼性を書いておきます。
僕自身がトランスジェンダー(FTM、女→男)
11年前に性別適合手術済み
公表している理由は3つあります。
・当事者以外の人に存在を知って欲しい
・当事者の悩んでいる層に届いて欲しい
・日本がキツければ海外で生活するという選択肢を知って欲しい
1つずつ深堀りしていこうと思います。
当事者以外の人に存在を知って欲しい
人間は、知らないことやものを拒絶しがちだと思います。
知れば拒絶も、しにくいのではないかと思います。
そして、いつか親になる可能性がある人全員に知って欲しいです。
自分の子供がトランスジェンダーだったらどうするか、そんなことを頭の片隅で考えてもらえたらいいなと思っています。
僕自身が親、家族と理解し合うのが難しかったので、出来れば無知ではなく、ちょっとでも知っている状態になって欲しいな〜と思っています。
色々な人にカミングアウトしたり親にカミングアウトをしてきて思ったのが『TVの中だけのことだと思っている』と言うことです。
LGBT(レズビアン、ゲイ、バイ、トランスジェンダー)は13人に一人いると言われています。
左利きの人くらいらしいんですよ。
それなのにTVの世界だけ居るという認識は、認知されてなさすぎると思うんです。
実際に友達にLGBTの人が居た人に話をすると、拒絶反応が少ない人が多い傾向にあるんです。(あきよし調べ)
『あ、友達に居たよ』とか言われるとちょっと気が楽になります。
今の日本の認知度だと、カミングアウトする側も緊張しちゃいます。
TVに出ている人、YouTubeに出ている人は少しずつ増えていますが、色々なタイプのトランスジェンダーがいるということも知るきっかけになればいいなと思っています。
当事者には知られたくない人もいます。静かに普通に生活している人もいます。
そういう人にとっては、邪魔な存在になってしまうのはしょうがないかなとは思っています。
当事者(悩んでいる層)に届いて欲しい
小学生、中学生、高校生の悩んでいる層に届いて欲しいなと思いながら、発信活動をしています。
学校ってどうしても男女で分けられてしまいがちで、トランスジェンダーには苦しい環境である場合が多いと思います。
実際、僕も高校時代は、名簿が男子が先、女子が後とか分けられていました。
そして、カミングアウトをしたとしても親が理解してくれない、学校に行きたくないなど色々壁にぶつかるのが小中高の時代かなと思います。
そんな人たちに、楽しく生きていることを見せたいなと思います。
僕が中学生の頃、ネットに情報はなく、金八先生の最後のテロップで主人公が進学する学校の保険の先生のモデルになっている人を探して会ってもらいました。そこから当事者の人が集まるイベントへ招待してもらいました。そうしないと情報にアクセスできなかったのです。当事者も楽しく生きている人なんて居なくて、この先どう生きるんだろうと不安でした。
今は、みんなが持っている携帯やPCで簡単に情報にアクセスできます。
だからこそ、ブログやYouTubeを通じて楽しそうに生きている姿を見せていきたいなという思いがあります。
手術サポートとかをやってきて思ったのが手術の情報は、ネットにゴロゴロ落ちているし、斡旋しているアテンドとアテンドが仲良くしている人と繋がることで情報がもらえます。
マージン欲しさにオフ会とかを開くから、手術の情報は手に入りやすいですよ。(いいか、悪いかは別として)
学生の悩みを解決するようなものってあまりない気がするんですよね。
僕が学生の時とは違い、情報がありまくるから取捨選択が難しいと言う状況でもあると思っています。
海外で生活すると言う選択肢を知って欲しい。
普通にサラリーマンや看護師、介護士で働きたいって人はそれでいいと思います。
普通という概念に押し潰されそうな人もいると思っています。
僕はその一人です。
就職、世間、普通そんな言葉に押し潰されそうになっていました。
そんな人は東南アジアでゆっくり過ごす人生もアリかも知れないです。(東南アジアじゃなくても海外で)
他人のことなんて考えてなくて、自分は自分。
そんな価値観の人間も世界にはいますよというのを伝えたいです。
キャラ作りでもなければ、目立ちたいからでもない。
ただ知って欲しい。それだけ。
知るのはタダですし、もっともっと優しい国になればいいなぁ、生きやすい国になればいいなぁと思います。
講演会とかではなく、僕の楽しんでいる姿などで色々感じとっていただけたらなぁと思い、公表しています。
これからも経験してきたことや旅行のことなどを書いていきます。
読んでくれたら嬉しいです。