FTMの最後の手術(ミニペニ)までした理由を4つ解説します
順番に説明していきたいと思います。
この記事の信頼性を書いておきます。
- LGBTのT(トランスジェンダーの当事者)
- FTM(女→男)の最後の手術(ミニペニ)までしている人
舞台へ出たこと
僕の手術をしようと思った決定打です。
『いつかしようかな〜』、『30歳になる時には』、『もう少し後にして医療が進歩したら』
そんなことを思っていた僕の決定打は、『ジャンヌダルク』と言う舞台に出たことです。
性別適合手術が終わってすぐ、僕にとって初の男子として存在したコミュニティの中で、思い知ったことは、『連れション多い』でした。
『トイレ行ってくるわ〜』『俺も行くわ〜』なにげない会話の中にも、僕らトランスジェンダーが悩むポイントはあります。
僕が出演していた舞台は、『ジャンヌダルク』と言う主演が堀北真希さんの舞台です。他にも伊藤英明さんなどそうそうたるメンバーが出ていて、色々学ぶべきことがあったにも関わらず、僕の頭の中は、連れションをどう断るか、どうかわすか、しかなかったんです。
舞台が終わった後に、今後何かチャンスがあっても同じことで終わる!!と思い、手術を決意しました。
何かあった時に何もないため
簡単に言うと体が女性でしょって言われないためです。
体が女性だからみたいな理由で近づいてくる人が今後いるかもしれないと思いました。
トランスジェンダーを公表した時やカミングアウトをした時に『何か良からぬことが起こらないため』と言うことも考えました。
これも金八先生の第6シリーズでドラマになっていた話です。
すごく最悪なことを考えた結果ですね。純粋な男性には力では勝てないと思うので、もし何かのタイミングで襲われた時に変なことが起こらないように体の女性的な特徴は全て取りたい、無くしたいと思ったんですよね。
自分に自信がないから
医学的に最後まで手術をすることで自分に自信を持ちたいと思ったからです。
僕は、今は、割と男性に見られることが多くなってきましたが、20歳の時は、男性に見られる率が低かったので、どうしても最後の手術までやりたいと思ったんです。
手術が全て解決するとは思っていなかったですが、手術するしかない!!と思っていました。
最後の手術と見た目は直接は関係ないですが、自信のない様子は、顔や姿勢全てに出ると思うので、少しでも自分と言う人間に自信を持ちたかったんですよね。
実際、手術をして心の重りがなくなったのは事実ですし、女性に間違えられてもズーンと落ち込むことは減りました。
僕は手術しているからみたいな感じになるので、落ち込むことも少なくなりましたね。
不便をなくす
性別を変えた後のトランスジェンダー男性の最大の悩みは、外出時のトイレ問題かもしれないなと思っています。
男性個室は、汚いし、埋まっていると出てくるのに時間がかかるので、ストレスなんですよね。
そのストレスを少なくするために水を飲まなくなると言うこともしていましたが、シンプルに体に悪いですよね。
加えて、トランスジェンダー男性(FTM)は、血液がドロドロになったり、脳系の病気になる確率が高いと言われているので、水を飲まないと言うのは、かなりのリスクなんですよね。
なので、その不便をなくすために最後まで手術をしたいと思うようになりました。
手術をしてから思うこと
結果として、全く後悔していないですし、タイミングも抜群だったなと思います。
若い頃の方が、細胞が元気なので、大きな手術は若い方がいいんですよね。
ただ、かなり難しい手術なのとお金が結構かかるので、ノリで手術すると後悔すると思うので、色々考えることをオススメします。
手術をしたことは、僕の自信になり、経験になっています。
トイレ問題が解消されたことにより、トイレがあまり綺麗ではない東南アジアをバックパッカーしたり、性別のことをあまり気にしなくなりましたし、男性社会の中に入ることが億劫じゃなくなりました。
今は、あまり性別に関して色々と思わなくなりつつあります。
僕も人間なのでやっぱり普通が良かったと思いはします。
でもそう言う風に思う時間がもったいないと思っているので、タラレバは思わないようにしています。